正式名称はペイントレス デント リペア(海外ではリムーバル)といいます。
PDR(Paintless Dent Repair/Removal)日本では通称デントリペアと呼ばれています。
発祥はヨーロッパの自動車製造ラインで考案され、雹(ひょう)の被害を受けた車「雹害車」の修理に適しているため降雹が多発する欧米で発展してきた自動車外板修理工法です。
完全手作業のため、施工者の技術力や経験等で仕上がりに大きな差が生じてしまいます。
デントリペアは専用の工具(デントツール)でヘコミの裏側を細かく押して鋼板を元の高さ(位置)に戻します。ポンッと一瞬で戻るのではなくミリ単位程度でピンポイントに鋼板を押しています。
(押すというより揉み出すイメージ)※下図は断面図です。
当店ではご予算やご希望の仕上がりに応じて『従来型のデントリペア』とトラストデントグループ独自の『TRUSTデントリペア』の両方を提供させていただいております。
従来の『デントリペア後に残るパネルの歪み』を極限まで除去。
特に大きなヘコミに関して、従来のデントリペア工法では取り除くことが難しい歪み(景色等の映り込みの違和感)を極限まで除去できます。
プレスラインや曲線(Rコーナー部分)の成形。
平らではない部位のヘコミは元の形を造形し直します。『プレスラインのヘコミはお断り』ということはありません。
鈑金塗装での修理も難しい『アルミパネルの修理』
アルミパネルはちょっとした損傷でも交換見積もりとなることが多々あります。通常の鋼板と同じくデントリペアでの修理が可能です。
各メーカーディーラー様や他社様に断られたヘコミや手直しも諦めずに当店にお問い合わせください。修理できる可能性があります。
ちょっとしたヘコミでそのパネルを再塗装したり車体色や修理個所によっては周囲のパネルまでぼかし塗装をしたりするのはもったいないと感じませんか?
ヘコミを見つけたらまずはデントリペアで、それでも直らない損傷は板金塗装といった使い分けをすることでヘコミ修理の選択肢が増えるのではないでしょうか。
などが挙げられます。
やり直しがきかない技術のため、リスクも伴います。
完全手作業のため、施工する技術者の能力次第で仕上がりが大きく異なります。
トラストデントグループでは施工前後のヘコミの確認をリフレクターボード(画像の黄色と黒のシマシマ模様の板)で行います。
画像のリフレクターボードはホームセンター等で売っている黄色のプラダンに黒いラインを引いたものです。(確認時の距離に応じて数種類使い分けています)
簡易的ですが段ボール等にマジックで直線を引いて代用できます。
へこみにボードを映しこみます。へこんでいるところは黒い線が太く、出っ張っているところは黒い線が細く映ります。
へこみの中心部(芯)の周辺も黒線が歪んでいます。この『歪みも含めた範囲がヘコミの大きさ』となります。
施工後、あらゆる視点で施工箇所を確認します。
まずは近くで見て塗装肌(塗装面の微細な凹凸)に違和感や色の変化がないか確認します。
(メタリック色は施工時に中のメタルの向きを変えてしまうと色が変化する可能性があります)
塗装の肌に違和感が無ければ次は歪みを確認します。
あらゆる角度、距離からリフレクターボードと景色を映しこんで徹底的にチェックします。
黒い線や景色に違和感があれば直りきっていないことになります。
前からも後ろからもしっかりチェックします。
最後に上方向からの確認も行います。
上方向から見て直りきっていないと駐車場の白線が歪んで映り込みます。
以上の確認をお客様と行い、仕上がりに納得いただければ施工完了です。